第72回日本臨床眼科学会ランチョンセミナー
西 悠太郎(医療法人仁志会 西眼科病院 学術研究総括部長)
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日時:2018年10月12日(金)12:35~13:35
会場:第3会場 東京国際フォーラム Bブロック5F ホールB5(1)
講演テーマ:白内障手術におけるCATALYSの有用性
FLACSにより、前嚢切開をオートマチックかつ正確に行える。水晶体核細分割により、超音波時間を短縮し、超音波積算値の抑制も可能である。
欧米では、FLACSについて多くの報告がされてきた。賛否両論あるが、ESCRSの1つのスタディで、FLACSは利便性の高いものの、マニュアルと比べた臨床上の明らかな優位性は乱視矯正の観点に限られるとの指摘もある。
しかし、コストの観点を除けば、少なくとも手術の安全性、再現性やラーニングカーブが改善され、より安定してオートマチックに質の高い手術を提供できる可能性がある。また多焦点IOL挿入例等に、FLACSは有用である。
今後、世界はAIやロボティック技術の時代に突入するという話を最近よく耳にするが、FLACSをはじめ、眼科・白内障手術におけるロボティック技術は、まだ黎明期なのかもしれない。
当院ではCATALYSを2013年1月に導入して以来、FLACSを多焦点IOL挿入例など厳選した計250眼の症例に適用してきた。FLACSの臨床成績を踏まえて、その有用性について検証する。
(リーフレットより抜粋)