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眼瞼下垂 内反症 外反症 翼状片
炭酸ガス(CO2)レーザーを用いた眼瞼下垂手術

眼瞼下垂手術とは

眼瞼下垂は何らかの原因によって上まぶたが垂れ下がってくる状態のことです。
それにより、上方の視野が狭く感じられたり、ものが見えづらくなってしまい不都合が生じます。
原因は大きく先天性と後天性に分けられます。

後天性で最も多いのは、加齢によるもので、まぶたの緩みやまぶたを挙げる筋肉が弱くなってしまうことで起こる加齢性眼瞼下垂が中心です。

他にも、コンタクトレンズの長期装用(特にハードコンタクトレンズ)、外傷、眼瞼挙筋の麻痺、神経麻痺によるもの、重症筋無力症など様々な原因があります。

炭酸ガス(CO2)レーザー

主な治療法は手術です。
術式として眼瞼(まぶた)を挙げる筋肉を短くする眼瞼挙筋短縮術が主に行われ、一部に眼瞼吊り上げ術を行います。実際の手術では局所麻酔で炭酸ガス(CO2)レーザーを用いて施行します。
炭酸ガス(CO2)レーザーを使用した場合、出血が少なく術野の確保もスムーズです。手術は一回で済むのがもちろん理想ですが、効果が小さかったり、大きかった場合には調整のための再手術が必要になることもあります。

炭酸ガス(CO2)レーザー
【LESAC CO2 25】

注意点

  • ●眼科での眼瞼下垂手術は、あくまで眼の視機能回復を目的とした手術です。美容的なことまでは修正できません。
  • ●各人の筋肉の強さを正確に測定する方法がないので、筋肉を同じ量短縮しても人によって眼瞼の挙がる幅が異なります。そのため、このような手術効果の過不足が起こります。また、手術した眼瞼が挙がると、他眼の眼瞼が下がることが多いです。
  • ●手術後の出血、痛みはありますが、稀(まれ)です。手術後数日は眼瞼の腫れで眼瞼の挙上効果がみられないことがありますが、腫れがひくに従って眼瞼は挙上していきます。眼瞼の腫れは1週間ほどで徐々に吸収されます。また、皮下出血が起こることもあります。手術後1週間程度で抜糸します。
  • ●手術前からあるドライアイが増悪したり、角膜(くろめ)にびらんが生じたりすることがあります。
  • ●術後、近視・遠視・乱視の度数が変わり、見え方の質が変化し落ちることがあります。

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